天日干しにこだわった干物店で、店主自らふっくらと焼き上げた各種干物をご飯、みそ汁と一緒に提供する。「ゴルフに行く途中に寄る人や、わざわざ干物を食べに首都圏からバイクで来る人もいる」と4代目杉山国雄さん(70)は話す。
曽粗父が始めたかつお節店が”前身”で、父の代に干物店に変わった。家業を継いだ杉山さんは「一枚一枚心を込めて作っている。お日さまと潮風に当たるからおいしい干物ができる」。店で焼きたての提供を始めたのは2012年。周囲に素泊まりの宿が増え、朝食の需要を捉えた。妻孝子さん(55)は「魚は苦手だけどおいしく食べることができたと、店のノートに記してくれた人もいる」と反響を喜ぶ。
干物店ならではのメニューとして孝子さんが考案した「特製あじピザ」(税込660円)もお薦め。併設のカフェでは飲み物やかき氷を販売する。